What
Takata Macroは、マクロデータを可視化するプラットフォームです。人口統計、労働力調査、家計調査、研究費、人口移動、住宅統計、土地統計、ネットショッピング、山口県の経済指標や決算データ、e-Statデータなど、多様な統計データを、わかりやすく、美しく、インタラクティブに提示します。数値の背後にある物語を読み解き、社会の動きを深く理解するためのツールを提供します。
Why
第一原理思考
第一原理から考えることが重要だと思う。類推によって考えるのではなく。 私たちが普段の生活でやるのは、類推による推論だ。他の人がやっていることや、過去に似たようなことがあったからそうする、というように。 第一原理思考とは、物事を最も基本的な真理まで分解し、そこから推論を積み上げていくことだ。
第一原理思考は、現象を構成要素へと分解し、因果関係と制約条件を特定したうえで、最小単位の"事実"から再構築する思考法です。マクロ指標は複数の要因が重なって動くため、「GDPが伸びた」「物価が上がった」といった表面の結果だけを追うと、解釈がブレやすくなります。第一原理で考えると、GDPなら「人口×就業×生産性」、インフレなら「需給・賃金・期待・供給制約・為替」などに分解でき、どの要素がどれくらい効いたのかを切り分けやすくなります。その結果、データのノイズに振り回されず、構造変化と一時的変動を区別して理解できるようになります。
模倣理論
私たちは物事を「本質的に欲しい」と思うのではなく、他人が欲しているから欲しくなる。他者の欲望を模倣するのです。例えば、流行の商品や人気の職業を追いかけるのは、自分の内的な欲求ではなく、周囲の影響によるもの。
模倣をしない(=既存の解釈をそのまま信じない)という姿勢は、マクロの動きを「結果」ではなく「構造」として理解するための思考法です。マクロ指標は多要因で決まるので、ニュースの物語をコピーすると、前提の違い・期間の切り取り・相関と因果の混同まで一緒に引き継いでしまい、解釈がすぐ崩れます。だからこそ、データを要素に分解して"どの要因が、どれだけ効いたか"を自分で検証することが重要になります。 たとえば GDP は「人口 × 就業 × 労働生産性」や「消費・投資・政府支出・純輸出」に分けて見れば、成長(失速)の正体が見えます。物価(CPI) なら、需要超過なのか、賃金上昇なのか、為替や輸入コスト、供給制約の影響なのかを切り分けられます。金利 はインフレ率や期待、景気、金融政策、財政の持続性、リスクプレミアムの合成で動き、為替 は金利差だけでなく、貿易収支・資本フロー・リスク選好・政策期待が絡みます。模倣せずに分解して考えることで、短期のノイズと長期の構造変化を区別でき、マクロデータを「説明できる理解」として扱えるようになります。
ゼロサム思考
ゼロサムマインドセットは多くの悪の根源。文明はゼロサムではなく、創造する量が消費を上回ることで繁栄する。
「ゼロサムでない(=誰かの得は必ず誰かの損、とは限らない)」という視点は、現象を"取り合い"ではなく"総量と分配"で捉えるための思考法です。経済や社会の多くの動きは、価値や生産、効率が増えることで、全体のパイが拡大し得ます。逆に、分配だけを見てしまうと、成長要因・生産性・技術・制度の効果を見落としやすくなります。この視点を持つことで、「どこが奪ったか」より先に「何が増えたか/減ったか」「増えた分はどこに配分されたか」という順序で因果を整理できます。 たとえば GDP成長 は、特定の部門が他を犠牲にして伸びるだけでなく、生産性向上や投資、技術進歩で全体の付加価値が増えるケースがあります。貿易 も「輸出が増えた=相手の損」ではなく、比較優位やサプライチェーン最適化で双方の厚生が上がることがあり、データを見るときは"相手の損得"より"取引条件・所得・投資"の変化を追う方が本質に近づきます。インフレ も単純に家計の損ではなく、賃金や雇用、債務負担、企業収益の調整を通じて、経済全体のバランスが変わる現象として読み解けます。 つまり「ゼロサムではない」という前提を置くと、マクロデータは"奪い合いの結果"ではなく、"パイの増減と配分の変化"として整理でき、解釈が一段深くなります。